間伐材や木くずなど木質バイオマスの活用方法について、18日に内閣府が発表した「森林と生活に関する世論調査」で、「燃やして発電などエネルギー源」がトップの61.2%(複数回答)となり、前回調査(平成19年)から13.6ポイント増えた。「東京電力福島第一原発事故を契機に再生可能エネルギーに関心が高まっている」と林野庁は分析している。しかし、ガソリンや軽油などに代わる「燃料用エタノールに加工するなど燃料」は、前回から5.8ポイント減り39.4%となった。2番目に多かった回答は「家畜の飼育舎に敷く材料や堆肥」(51.2%)で、前回トップであった「紙や木質ボードの原料」が48.9%と続いた。また、森林に期待する働きの質問(複数回答)では一番多かったのが「山崩れや洪水の防止」の48.3%で、前回トップであった「二酸化炭素吸収による温暖化防止」が45.3%と8.9ポイント減少し、続いて「水資源を蓄える」(40.9%)となった。昨年の12月に調査が行われ、全国成人男女3千人を対象に実施。61.4%に当たる1843人が回答した。