復興庁の看板に岩手県陸前高田市の高田松原の「奇跡の一本松」が使われる。「復興庁に関わる全ての人が被災地のために手を携えるシンボルになってほしい」と同県大船渡市の製材会社である「鹿児島屋」の及川喜久平社長は話し、加工した。社長によると、高田松原の松から作った4枚の看板は、東京の復興庁本部、岩手、宮城、福島 の3県に開設する復興局用である。1月末頃に話がきて、なんとか状態の良い松を選び、1本の木から縦90センチ、幅30センチ、厚さ3センチの板を切り出し、地元の大工の丹波忠一郎さんがかんなをかけた。及川社長も丹波さんも家族を津波で失った。「生き残ったものができることとして精いっぱい何かしようじゃないかと思った」と胸の内を話した。