日光東照宮五重塔は心柱(しんばしら)が塔の本体からつり下げられているのが特徴である。五重塔は木材の収縮と重みによって塔本体が徐々に下がっている。しかし、心柱は縮みにくいため、相輪の根元付近と一番上の屋根に隙間が生じる。心柱をつり下げれば本体と共に下がる事で隙間ができず、結果雨漏りの防止となるのである。また、五重塔は地震に強いと言われている。この構法を取り入れた建物が、東京スカイツリーである。江戸の塔と平成の塔。2つの塔は東日本大震災の揺れにも耐えた。