放射性物質による汚染を心配する声から京都の「五山送り火」での使用を中止した岩手県陸前高田市の被災松に東日本大震災の犠牲者の名前や祈りの言葉が記されていた。14日、その言葉を京都産のヒノキに書き写す作業が終了し、報道陣に公開された。大文字保存会の会員らが2日にわたって護摩木を撮影した写真をもとに書き写し作業を行ったのである。「今までありがとう。また会いたいです。会いたいです」「必ずもっといい町にするぜ」など家族への思いや復興への誓いを込めたものがあった。「文章を見て涙ぐむ護摩木がいっぱいあった」と同保存会の松原公太郎理事長は話した。8日に「迎え火」として陸前高田市で被災松の護摩木は燃やされ、新しく用意された護摩木は16日の送り火で燃やされるそうである。