上空から初めてヘリコプターを使い、4月17日に奈良県吉野町は桜の名所である吉野山の約3万本のシロヤマザクラの育成状況や分布を調査した。これは町が取り組んでいる「桜のまち構想」の一環として桜の保護と育成を目指し実施された。町が委託した業者がヘリを使い薄紅色に染まった吉野山の上空から、下側から順番に咲き始めた「下千本」「中千本」は満開を迎えており、「上千本」は八分咲き、山頂の「奥千本」のつぼみを膨らませている様子を撮影した。また、地形の起伏も電磁波を使い測定した。今後、一部でみられた立ち枯れや樹勢の衰えをもとに保全計画を立て、今年の夏か秋にもう一度調査し、京都大学の調査チームが比較分析する。「官民の知恵を集めて、この眺めを後世に伝えたい」と町教委社会教育課は話す。