岩手県陸前高田市の東日本大震災の津波に流されずに残った「奇跡の一本松」が枯死しているとの報告を受け、戸羽太市長が13日に会見し、「市民の支えとなっただけに残念」、専門家や市民の声を参考に保存方法を検討していく考えを示した。12日、財団法人「日本緑化センター」の担当者が、戸羽市長に面会し、「松の根が塩分で腐り枯死している」と報告した。市長は「例えば剥製状態にして、国に整備を打診中の『防災メモリアル公園』に置くなど、象徴的なものとして残せたら」と保存方法を提案した。また、センターからの指摘によると、現状のまま残すには、多大な費用がかかるそうである。保存を民間組織に任せる可能性も示唆し「一本松から苗木も採り、子孫が残っている。新たなステップに入ったという気持ちの切り替えも必要」と市長は語った。