大阪市港区の大阪木材相互市場で、29日、東日本大震災で被災した東北の木材を販売することで雇用の確保や経済復興を支援する「東北産材"復興市"」(同市場主催、大阪木材青年経営者協議会など共催)が開かれた。計23立方メートルの東北産のスギやカラマツの柱などが「手セリ」にかけられ、10分程度で完売し、約100万円を売り上 げた。家の間取りや輸送コストなどから東北産材は東日本を中心に売れ、関西地区での販売は珍しいという。同協議会は「年輪が詰まった質の良い東北産材を知ってもらい、購入することが支援につながる」と話す。「東北のおかげで戦後の日本は復興した。今回はその恩返し。被災者を応援し、一日も早く日常生活を取り戻してほしい」と大阪木材相互市場の花尻忠夫社長は語る。