今回の東日本巨大地震の津波によって、壊滅的被害を受けた岩手県陸前高田市、ここには国の名勝に指定されている「高田松原」の数万本の松があった。しかし、ほぼすべて津波によってなぎ倒されてしまった中、たった1本の松が生き残り強く、まっすぐにそびえたっている。もともとここの松原は、約350年前塩害に苦しむ農家を助けようと地元の豪商が私財をなげうって防潮林として黒松を植えたのが始まりである。「高田松原を守る会」の副会長の鈴木氏は「この生命力は、私たちに力を与えてくれる。何十年かかるかわからないが、復元に力を尽くしたい」と話す。