南米エクアドルのヤスニ国立公園。希少生物の宝庫にあるイシュピンゴ・タンボコチャ・ティプティニ(ITT)地区の地下には大きな油田が眠っている。9月23日の米 ニューヨークで「ヤスニITT計画」のハイレベル会合が開かれた。想定される石油収入の半分の36億ドル(約2800億円)を国際社会が提供すれば、エクアドルはITT地区での油田開発を永遠に放棄するという計画である。昨年、国連開発計画(UNDP)に世界から資金を集める基金が作られた。基金は今年末までに1億ドルを集めることが最低条件だが、依然として目標の半額しか集まっていない。森の将来を左右する期限が迫っている。