奈良県・吉野山の桜について、京都大学などの「吉野山サクラ調査チーム」が報告会を開いた。中腹の「中千本」でキノコの一種、ナラタケモドキに寄生された桜が数多く見つかったのである。サンプル74本のうち22本が弱っていることがわかり、その多くの根や幹に、菌が感染すると木の成長を阻害するとされるナラタケモドキが寄生していた。調査チームの森本団長は、「次世代に吉野の桜を継承するには観光資源としてではなく、文化遺産ととらえて守っていきたい」と訴えている。