世界遺産である熊野古道沿いの名物桜「秀衡桜」が倒れているのを1日朝、住民が見つけた。和歌山県田辺市によると、31日夜から1日早朝にかけて倒れたと推測され る。ヤマザクラの幹の内部が腐って空洞になっていたことから、寿命と推定される。倒れた木は地元の森林組合が切断した。秀衡桜は、平安時代末期の奥州の藤原秀衡が熊野詣での途中、生まれたこの無事を願って桜の枝を植えたと伝承されるヤマザクラの4代目にあたるとされる。樹齢約150年、高さ約15メートル、幹回り3メートル20センチである。