建築家西尾春美さんの自宅は、埼玉県所沢市郊外のバス停から坂を上がったところにある。雑木林のままで未造成、85坪の傾斜地は不動産屋に紹介された物件でした。2006年に完成した建物は14坪、その他は雑木林の雰囲気をそのまま残した形である。傾斜地で水切れが良いので、素朴な感じの原種系がよく育ち、ヤマアジサイやキキョウなど、強いものは残っています。コナラの木には巣箱を設けたので、毎年春になるとシジュウカラが子育てをしにやって来ます。自然風というのは何もしないことでは なくて、手入れをして風合いを保ち、楽しむものです。周りの環境によってどんどん変化していくのが庭。庭作りにゴールはないようです。