萩の寺で有名な常林寺は天正年間に創建されて浄土宗の寺で、京阪の出町柳駅の近くの川端通り沿いにある。9月中頃から境内には滝のように萩の花が咲く。恒例行事としてこの時期に訪れるが咲き乱れる萩の迫力を前に冷静でいられない。20日に訪れたときは雨が降っていた。雨に濡れた石畳の参道と花の相性は良く、噴水のように吹き上がる萩や、萩の滝の中から現れるススキが秋の情趣を演出していた。9月中旬では、穂が出たばかりなのかそろっていたが、10日後には穂が広がりどちらが主役かわからなくなり、10月に入るとススキの穂が綿のようにほころび萩の花は少なくなる。彼岸花も咲き始め、秋が深まってきている。時期が過ぎると来年のため萩を根元からきるそうである。