季節はずれのサクラが咲いたのは、台風12号によって豪雨被害を受けた奈良県十津川村である。葉が散った上、温暖な天候が続いたためとされ、「サクラが春だと勘違いしたため」と専門家は話す。サクラは今も行方不明者の捜索が続く同村の風屋ダム沿いに3~4本ある。花を咲かせ始めたのは9月下旬からで、今では十数輪の花をつけて いる。サクラが冬から春になったと認識するということは、強風や害虫被害で葉が落ちたあとに気温の高い日が続く場合におこることがあると、奈良県森林技術センター は説明する。