戦前から戦後の学校では、校舎の建て替えや運営費捻出のために学校が主体となって森を所有するいわゆる「学校林」が増加していたのである。この学校林活動は一時衰退したものの、最近になって、自然観察や植物体験など環境学習の場としての価値が見直されてきている。国土緑化推進機構の調べによると全国の小中高3057校が学校林を保有し、学校の授業や課外活動で活用されている。環境学習は学校にとどまらず、東京都三鷹市の井の頭公園第2公園はそのほんの一例に過ぎないが、ロープと専用器具を使った「ツリークライミング」の体験会が催された。樹上という普段とは違う視点から森を観察することで自然との一体感を味わうことが出来る。体験会を開いた「東京ネイチャーランド」の伊藤理事長は「森で遊んだ経験があれば、森を大切にする気持ちが育ちます」と話す。