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新聞からの木の豆情報

がれき木材再利用

・読売新聞 2011/8/30

岩手県大槌町出身の中学1年の書道家・高橋卓也君が書いた「和」の字をモチーフとした「がれき製キーホルダー」が人気を集め、同町や釜石市などで販売されている。「特別に気持ちを込めた自信作。これを元気のもとに、災害に強い街に復興してほしい」と高橋君は話す。祖母を真似て書道を始めた高橋君は3歳の時、モントリオール国際芸術祭書道部門で、「凧」の字がグランプリに輝き、国内の書道展だどで様々な賞を受賞しているのである。現在は、盛岡市の中学校に通い、ポストカードや本を出版しイベントの題字書きで全国で引っ張りだこである。仙台市で7月に開催された「東北六魂祭」でも、看板や広告に使われる題字を担当したのである。今回、大槌町と縁の深い高橋君は、住民から依頼され快諾したのである。キーホルダー製作のきっかけは、「がれきを再利用すれば」と釜石市を訪れたボランティア男性が助言したことである。5月に両市町の住民らが任意団体を設立し、厚さ約1cmの木材を集め、縦 約10cm、横約5cmに切断し、表面に「和」の文字と木材を拾った地名、「3・11」を焼き印で入れると決定したのである。「和」の文字は「がれきを『のぎへん』で表現し、『口』は、上を向いて立ち上がるイメージにした。自分の書が大槌や釜石の被災者の役に立ち、励みになるならうれしい」と高橋君は話す。両市町の商店で7月10日に1個800円で発売され、すでに800個以上売れている。宮城、福島でもがれきグッズ製作の動きがあり、「復興の一助になれば」と同団体は協力に前向きである。

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