今、大阪の専門学生(大工養成)の学生の実習でつくった「木造住宅」のもらい手」を募集している。2階建ての住宅の土台や柱、梁など骨格部分まで組み立てた「軸組み」である。解体した部材は再び組み立ててくれる。ただ、天井の高さが低くいため、住むのはちょっと難しいということ。この大阪工業技術専門学校の大工技能ものづくり学科では、毎年学生たちが、木造住宅の軸組みを造っている。2009年製作したのは、約6メートル四方、屋根の上までの高さは約3.5メートルあり、入り母屋と寄せ棟屋根が載る。電動工具は使わず、ノミで木材の接合部分を加工し、クギも一本一本かなづちで打ったそうである。同校では毎年軸組みを製作しても学生が卒業すると解体し、廃材は後輩がのこぎりをひく練習に使ってきたが、「もったいない。遊び場や木材住宅を知る教材として使ってもらえないか」という話が教員の間で出て、今回初めて引き取り手を募ることにした。