大阪・吹田市の万博記念公園の日本庭園で、クロマツを剪定がおこなわれている。これは、初夏の風物詩「みどり摘み」といわれ、300本以上のクロマツのうち20本を銘木に指定し、枝ぶりなどの雄姿を維持するため、毎年新芽のやわらかいこの時期に作業を実施している。関西では珍しい出雲地方の伝統技法が用いられているという。園内の心字池周辺では、法被姿の職人らが剣先の鋭い専用のハサミを手に、熟練の技で一芽ずつ丁寧に摘まれ、リズミカルな音を響かせている。