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新聞からの木の豆情報

靱公園はいのちの森

・読売新聞 2010/5/15

都会の真ん中、大阪市西区にある靱公園東園に、昆虫や野鳥の生息地「いのちの森」が完成した。ここは多くの生き物が共存できる場として、「靭公園自然研究会」るの要望を受け、自然観察や調査を続けるため、2年の歳月をかけて大阪市が整備したのである。いのちの森はバラ園に隣接し、広さは約1500平方メートル、人が入れないように柵で囲み、コナラやナンジャモンジャなど計340本が植樹されている。自然な形で森を再生させようということから、伐採したヒマラヤスギもそのまま放置し、朽ち木に生息する虫などを観察するという。2009年、同研究会が敷地の北側部分にカラタチ50本を植えたところ、多くのアゲハチョウが産卵。通常なら幼虫が増えすぎると葉がなくなるのだが、カマキリが幼虫を食べるなどして数を抑制し、生態系のバランスが保たれていることが確認できたという。靭公園はオフィスビルに囲まれた都市公園で、東園と西園あわせて約10ヘクタールあり、昆虫や鳥など約800種、植物約300種が確認されている。

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