世界の森林消失のペースが環境意識の高まりを背景に緩やかになってきているが、南米、アフリカではそれぞれ約4000万ヘクタール、約3000万ヘクタールの森林がこの10年で失われ、消失のペースもあがっている。ブラジルなど一部の国では乱伐を抑制する動きもあるが、農業用地への転換などで森林破壊が続いている地域も多いという。国連食糧農業機関によると、2000年代の10年間で世界の森林は約5200万ヘクタール減少している。これはフランスの本土にほぼ匹敵する面積である。1990年代の10年間の約8300万ヘクタールに比べれば、消失ペースは鈍っているが、森林の消失が続いているのは事実である。よって、国連食糧農業機関では、今後も無森林の保全を続ける必要があるとしている。