現在の景気低迷による厳しい雇用情勢の中、担い手不足が深刻な問題となっている林業への就業に関心が高まっている。2008年秋のリーマン・ショック以降、業界団体が開く就業相談会には参 加者が殺到している。林野庁も本格就業までの研修費用の一部を助成するなどの育成を支援している。相談会は大阪のほか、東京や名古屋でも開かれ、2009年度の来場者は全国でやく5600人に上り、担当者は「就職難の時代だからこそ、担い手不足の解消につなげたい」と話す。しかし、自然と正面から向き合う林業は厳しいのが現実である。一変する生活環境や収入減に耐えかね、就業後すぐに辞めてしまう人も多いのである。