司馬遼太郎記念館(大阪府東大阪市)は、19日、隣接する旧朝日新聞東大阪支局の土地(約300平方㍍)と建物を購入、更地にした後、跡地を庭園にすると発表した=完成イメージ図(同記念館提供)。早ければ4月末にも来館者に開放する。朝日新聞社が建物の老朽化などを理由に支局を移転することになり、記念館と売却交渉を開始。支局移転が完了した昨年12月、記念館が土地と建物を約5千万円で購入した。購入後の記念館の総敷地面積は、約2600平方㍍となった。 記念館によると、跡地には資料の収蔵庫や喫茶スペースを建設する案もあったが司馬さんが生前、花や雑木林を愛していたことにちなんで緑化を決めたという。芝生スペースにはベンチも置く予定で、上村洋行館長は「来館者に休憩してもらって、少しでも長く記念館でたたずんでもらえたら」と話している。