ガリレオが、初めて太陽活動の指標となる黒点を観察したのは400年前であるが、それ以前の太陽活動は木の年輪によって調べられていた。つまり、太陽活動が低下すると磁場が弱まり、太陽系外から降り注ぐ宇宙線の量が増える。放射線は、窒素にぶつかり同位体の炭素14をつくる。すなわち、木の年輪に含まれる炭素14の量を調べることによって、原理的にその年の太陽活動の強弱が分かるのである。アメリカの科学者が樹齢8000年の松、化石の年輪を10年ごとに調査、12000年前までさかのぼった結果、11年の短い周期以外に90-100年の長い波があった。また、200-300年の波や、2400年くらいの大きな波も認められた。