大阪府は府内の間伐材を住宅用建材として利用する仕組みづくりの検証を始めた。以前は、線路の枕木や土木用の足場板などに間伐材は使われていたが、安い外国産木材の大量輸入の影響で山林に放置されることが多くなり、間伐材の活用が課題になっていた。試みとしては、所有者や林業関係者などの協力を得て、間伐材を集め、破砕機で細かくチップ化したうえで、ボードにして公営住宅などの建材として利用するというものだ。すでに、2回の実験を行っており、4月以降は、実際に住宅建設に使われるまで検証を続ける方針である。大阪府みどり推進課では、「府域は約3割が山林で、いたるところにある間伐材をなんとか有効利用したい。参加企業の現場担当者やボランティアにも意見を聞き、実現可能か検証したい」としている。