京都市は3月11日、平安時代後期の1077年に建立された法勝寺があったとされる、京都市動物園の敷地から「八角九重塔」の基礎部分が初めて確認されたと発表した。この建築物は平安時代当時最も高い木造建築物であったといわれている。室町時代の文献によれば、高さは81メートルで「国王の氏寺」と呼ばれるほど威容を誇っていたようだ。今回、発見された基礎部分は一辺12.5メートルの八角形の一部とみられ、「八角九重塔」の実態解明において貴重な資料となりそうである。