3月10日の強風で倒れた神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮の大銀杏の保存・再生をめぐり、関係者が動き始めた。倒木保存は年輪が分かるように輪切りにするなどの展示方法をとるのが一般的であるが、「たいせつな神木で輪切りはありえない」と八幡宮側は話しているので、現状をできる限り残す方法を模索するという。倒木の保存には巨大タンクに薬品を入れ乾燥・防腐処理をする必要があるため、そのままの状態での保存は難しいと鳥取大学の古川教授は話す。八幡宮の吉田宮司は「打てる手はどんどん打ち、同じDNAをもった木を再生させたい」と話す。現在は乾燥を防ぐためビニールシートをかけるなどの保護を始めている。