全国でも有数のブドウ産地とされる羽曳野市の駒ヶ谷地区を活性化させると市が乗り出した。この地区のブドウ農園は鉢伏山の斜面に広がっており、1935年には栽培面積が山梨県を抜き全国トップにまでなったほど代表的な産地だ。しかし、高度経済成長で農園は宅地や工場へと姿を変え、現在はピーク時の半分以下にまで面積が減少した。また、高齢化の影響で急斜面が敬遠されるうえ、後継者不足のため遊休農地が増加し続け一部は山林化している。そこで、市がこの流れに歯止めをかけるため、来年の夏に遊休農地の実態調査を行い、その上で遊休農地の貸借も考えている。また、最寄りの駅前に観光農園とイベント広場を設けブドウの収穫体験、直売などを行って、「ブドウの里」をPRしていく。目指すは、かつて全国トップだった大阪ブドウのブランド復活である。