大阪府河内長野市の西條合資会社で25日、仕上がった杉玉を清める「初槽式」が開かれ、地元住民ら50人が真新しい緑の杉玉に祈りをささげた。酒蔵の軒先に飾る「杉玉」を使ったまちおこしに取り組んでいる。江戸時代創業の同社によると、杉玉は神への感謝を込めて作られ、杉の葉の枯れ具合から酒が仕上がる目安にもなってきたと いう。同社や高野街道沿いの住民が昨年、「酒蔵のある街並み」をPRしようと、杉玉を周辺の民家に飾りつける取り組みを開始した。清められた杉玉は、住民らがそれぞれ自宅へ持ち帰り、早速軒先に飾り付けていた。