奈良県で、「暮らしの道具」のデザインコンペを開催する。これは吉野地域で産出する「吉野材 スギ材・ヒノキ材」を使った家具や生活雑貨などをデザインするコンペである。入賞作品は2011年度以降、商品化して売り出す方針である。これによって吉野材のブランドイメージを向上させ、低迷する林業のテコ入れを狙っている。「吉野材の特徴を生かす」「奈良県の精神的背景が感じられる」などが審査ポイントで、吉野材を主要な素材に使い、現代生活に適合した量産可能なデザインであることなどが条件である。総額160万円の賞金は南都銀行が提供。審査員は下川一哉・日系デザイン編集長らで、締め切りは12月3日。応募はデザイン画や設計図などで行い、プロ・アマは問わない。書類による2度の審査で10点程度に絞り込み、試作品による最終審査は来年3月中旬に公開で行われる。