奈良市中院町の元興寺の国宝、禅室の屋根裏の公開が17日から始まった。飛鳥時代初期の世界最古の「現役」木造部材に見学者らが見入っている。奈良文化財研究所が2007年に実施した年輪年代調査で、同寺の木造平屋建ての禅室の屋根裏にある水平方向のヒノキ材「頭貫」が586年を示した。伐採は590年ごろと推定されている。