生物多様性の宝庫でもあるボルネオ島の北部に位置するマレーシアのサバ州では、オランウータンの生息が危ぶまれている。2000年までの50年間にわたる伐採により30%の森が消失し、オランウータンの住む場所が減っているからである。伊藤忠商事は創業150周年記念事業の一環として、サバ州の熱帯雨林の再生に世界自然保護基金と協力して日本だけでなく英国からも社員が駆けつけ現地で植林を始めている。5年間のプロジェクトとして2009年11月から開始し、これまでに170ヘクタールの面積に3万8千本の植林を行った。最終的には967ヘクタール分の熱帯雨林を再生し、オランウータンの生息場所を確保する考えである。