学習院の高校生2人、大学生17人、大学院生3人らの一行は、中国・内モンゴル自治区東部、「ホルチン沙地」で約週間、合宿「学習院グリーン元気プロジェクト」で植林活動を行った。照りつける太陽の下、靴がもぐる砂にスコップを突き刺して穴を掘り、民間団体「内モンゴル砂漠化防止植林の会」代表のボリジギン・セルゲレンさんの指示に、学生らが噴き出す汗をぬぐいつつ、耳を傾け、砂漠での植林を行った。2000年に取り組み始めたセルゲレンさんは、「現状を知って」と、かつての留学先で、今は客員研究員を務める学習院に協力を求めたのである。今回、苗が風で飛ばされないよう、トウモロコシのわらを2メートル四方に植えた「草方格」約170個を設置し、そこに乾燥地帯でも生息するグミ科の木・サジーの苗を4本ずつ植えていった。別の場所には、マツの苗約260本を植林した。