厚生労働省の委託事業である「林業就業支援講習」の参加者が急増している。この講習は2005年から林業労働力を確保するために始まった。5月に講習を行った大阪府では、1週間の座学の後、府内の河内長野市の山で実地講習が行われた。ベテラン指導員が、ヒノキとスギの切り方の違いや間伐した木材の搬出方法など現場の知恵を伝授した。大阪府木材連合会は府内では林業の職場は少ないため、近畿だけでなく、中国地方や九州などの職場も紹介して、林業就職をサポートしている。また社会保険料などを負担すると月収で20万満たないほどであっても、田舎くらしを目的に林業就職を考える人が少なくないのである。