奈良県宇陀市にある「女人高野」として知られる室生寺で国宝の本堂の修理が終了した。縁側の修理、天井付近の壁の化粧直し、檜皮葺きの屋根がふき替えられ、美しい姿へと生まれ変わった。本堂は1308年の建立。幅13メートル、奥行き12.6メートルの入母屋造りであり、密教で重要な灌頂の儀式が行われる「灌頂堂」の純粋な形をとどめるとして国宝にしていされている。