大阪市福島区の住宅やビルが立ち並ぶ中から甘いフジの花の香りがする。「ノダフジ」と植物学者の故牧野富太郎氏が地名から名付けたものである。福島区の玉川の春日神社周辺にあった原木は明治以降の急速な都市開発で衰退、1945年大阪空襲でほぼ焼失であったが、1970年代から大阪福島ライオンズクラブが中心となり、復興活動を始め、2006年には地元区民が「のだふじの会」を結成した。現在区内約70か所でフジの花が見られる。