鎮守の森(ちんじゅのもり)は、神社や寺の参道や拝所を囲むように置かれた森です。ツバキ、シイ、クスノキ、カシなど常緑広葉樹を中心となり、これらの木の葉に光沢があることから照葉樹林といわれています。古くから日本人に親しまれてきた鎮守の森ですが、開発行為の影響で年々減り続けています。横浜国立大の調査によると東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城の172社寺では、30年前と比べ3割の鎮守の森が消失しています。しかし、宮崎県綾町では約2000ヘクタールにもなる照葉樹林が残っており、世界遺産登録を目指す市民もいます。