大阪市立天王寺動物園にはコアラが6匹おり、餌となるユーカリは大阪府南河内郡河南町の古川庭樹園から取り寄せている。近場でのユーカリの安定供給を図るため、平成12年から栽培をしている。国内のユーカリ栽培地は、沖縄、鹿児島、宮崎、岡山、和歌山などの温暖地が主である。府内では2軒だけである。枝の出荷数は平成19年度は2570本、20年度は1月までで4395本と大幅増加である。広大な山林の一角に延べ11700平方メートルに2400本が植えられている。コアラは枝先にある新芽だけを食べるグルメである。現在、5種類のユーカリを栽培しているが、寒さに強くコアラが好むビミナリスとゴニオカリックスという2種がメーン。農薬、科学肥料し用いず、牛ふん、鶏ふんを使用するなどの配慮をしている。また、4月に行う剪定作業は一番気を使うという。間引きする枝を選ぶ目が求められるからである。間引きを間違うと木を枯らしてしまうことになりかねないと話す。