日本製紙は、花粉出さない無花粉スギを従来の約100倍という効率で増やす方法を開発した。親木と同じ形質をもつ木を育てるには、枝を土に挿す「挿し木」が使われ。杉の場合は、長さ20-30cmの枝が必要となるため、枝を採取できる親木の育成に数年かかっていたが、今回二酸化炭素濃度を外気の約3倍に高めた空気を満たした室内で、2センチ程度の枝を挿し木、そこへ赤と青の光を当てながら、水を与えると光合成が活発となり、8割以上の挿し木が3-4週間で根が伸び始めた。これを育てて苗木とし、採った枝を挿し木に使うことで数年のサイクルが1年未満に短縮することができる。まさに生産効率100倍である。東京都、富山県などで無花粉杉の開発と増産がすすんでいる。