大阪府内では唯一のユズの生産地である箕面市。北部の旧止々呂美村の村誌によれば、明治38年(1905年)にユズが栽培されているとの記述があり、1世紀以上の歴史があるという事になる。止々呂美地域では傾斜地の特性である日当たりや水はけのよさを生かして、約20軒の農家がユズ栽培を現在も続けている。毎年約五万トンを11月中旬から12月中旬にかけて収穫される。地元主婦らでつくる「止々呂美生活改善グループ」(5人)ではユズのマーマレードを販売。毎年5000個を作るが注文が相次いで売り切れてしまうという。箕面市はこの人気に注目。「商品を増やしてモミジに並ぶブランドに」と検討。地元商工会議所や農協などと「ゆずともみじの里・みのおプロジェクト会議」(7団体を発足。箕面大滝への山道でアンテナショップを開く市民グループ「ええ・みのお推進市民の会」などと連携し、試作品の開発を進め秋の商品化を目指す。さらにユズのキャラクターやロゴの公募も始める。