市民グループ「ブナ愛樹クラブ」は、大阪府と和歌山県にまたがる和泉葛城山の山頂付近にブナの原生林(国の天然記念物)があり、未来に残す活動をしている。現在770本自生している。かつては一帯にひろがっていたが、約10ヘクタールある天然記念物地区を残して、戦後スギ、ヒノキの人工林に変わり、また近年大木の枯死が目立っている。最も重要な活動は天然記念物地区周辺の森での苗木の植樹である。ブナ愛樹クラブとトラスト協会は原生林でのブナの実を採取して、苗木を育てている。今までに約250本植え、8割以上が根付いている。同クラブの弘田氏は、このブナの森も絶やさないため、若いメンバーを増やして活動を広げていきたいと話す。