独特な形状の木「バオバブ」、この木はアフリカやオーストラリアでみられるが、8種のうち6種はマダガスカル島の固有種である。果実は食料、樹皮はロープなどとなってマダガスカルに住む人々の生活を支えてきた。爬虫類、コウモリなどの貴重なすみかでもある。また、成長すると高さ10メートル以上にもなり、水分をたっぷり含み、樹齢は1000年を超すものもあるが、近年は若木が減少しているという。砂漠化などの影響によって荒地となりむ、子孫を残すのが難しくなっているのである。野焼きも生存を脅かす要因である。一方で植林なども行っているが、貧困という根深い問題もある。