JR四国は、今春から四国4県、全259駅で果実のなる「接待木」の植樹を開始する。四国霊場を訪れる参拝者は年間約15万人おり、そのうち約3万人が歩いての巡礼である。歩いての巡礼の途中に駅に立寄る人も多く、そこで、各駅構内の花壇や駅前に3月から順次ビワ、柿、イチジク、ミカンなど季節の果実を植樹していき、歩きお遍路さんに自由に食べてもらおうということである。また一般の人にはお接待用との理解を求める計画である。現在、地元農家の協力を得て、果物や気候にあった木を選んでいるという。高松市にあるNPO法人「遍路とおもてなしのネットワーク」では、すでに4県の遍路道沿いや民家の庭を利用した休憩所などで約40本植樹を行っている。JR四国はここの特別法人会員であって、この計画に賛同したものである。