京都市左京区の桜の名所・哲学の道には、日本画家・橋本関雪かせ約90年前に寄付した「関雪桜」があるが、傷みが目立つようになり、京都市は近く、岡山県の研究機関の協力を得て、クローン技術を使った再生に乗り出すという。具体的には関雪桜の枝を採取し、オオシマザクラの台木に接ぎ木、苗木を育成する。その後2-3年後をめどに伐採した木と入れ替えるというものである。哲学の道には、約450本(1.5キロ)の桜がある。もともと1921年にソメイヨシノ300本を関雪が寄付したのが始まりであるが、近年樹齢を重ねたことと花見客らが木の周囲の土をふみかためてしまうことで根が傷み、衰えが目立つようになった。倒木の危険上、京都市では毎年5本程度伐採している。その結果、関雪桜は100本以下に減ったという。