奈良市教委員会は3日に奈良市の西大寺旧境内から出土したさまざまな木簡には、国内最古の公開図書館を開設した文人貴族石上宅嗣の肩書を記した木簡、東海道の国名などを記した木簡、僧侶が儀式で語句を読み上げる際に使った可能性のあるものなど、゛変わり種゛が含まれていた。出土した約1200点の中から判読可能分だけでも約250点あると発表した。奈良文化財研究所の渡辺晃宏・史料研究室長は「こんな木管は初めて。役人の手控えではないか」と考えると話す。木簡群は今年4~7月、西大寺の西南角院推定値北側でイスラム陶器片などと一緒に出土した。木簡は7~13日、奈良市大安寺西の市埋蔵文化財調査センターで展示される。