紅葉の名所として知られる京都・嵐山の渡月橋に近い西京区の国有林で、サクラやカエデの生育が悪化し景観が変わってきていることが、林野庁京都大阪森林管理事務所 などの調査で分かった。地元住民らでつくる嵐山保勝会は危機感を募らせている。同事務所は、1982から毎年、保勝会と合同でサクラとカエデを植樹していたが、2000~07年に植えた半分近くが枯れるなど十分に育っていなかった。常緑広葉樹が増加し、サクラやカエデを囲んでしまったことが、育ちにくくしている原因という。森林管理事務所は、保勝会や有職者らと意見交換し、対策を来年2月までにまとめたいとしている。