日本最古のダム式ため池・狭山池を江戸時代初めに改修した時に設置された、巨大な木造の取水部「西樋」が、大阪府立狭山池博物館で11月29日まで展示されている。展示されている西樋は、ヒノキ材などで残存部の長さ約6.4メートル、幅約2.9メートル、高さ約1.3メートル、底板の厚さ約30センチある。また、水漏れ防止のため当時の造船技術を駆使し、部材を密着させている。豊臣秀頼の老臣・片桐且元が指揮した1608年の修理で、池の北西側に設置、1993-1994年の発掘調査で出土した。