新日本製鉄釜石製鉄所は東北電力向けの売電と特殊鋼線材の生産が主な事業。まず、2010年夏をめどに石炭火力発電設備の燃料として年間5000トンの間伐材を使用する。これは釜石市で1年間に出る放置間伐材の6割超にあたる量で、市が地元森林組合に設備投資のための補助金を出し、供給体制を整える。また、新日鉄は数年内に間伐材や廃タイヤの混合原料から燃料ガスを取り出す設備の新設を検討しており、生産した燃料ガスと液化石油ガスを線材用の加熱炉で使用する。重油の全廃によって二酸化炭素の排出量削減し、あわせて森林保全、地域の林業振興を目指す。