1973年に国の史跡に指定された奈良県桜井市の桜井茶臼山古墳(3世紀末-4世紀初め、全長200メートル)は、60年ぶりに石室の調査を行った。石室内には、コウヤマキで造られた木棺の底部(長さ4.89メートル、幅75センチ、厚さ最大27センチ)が残っていた。同古墳の墳丘では今年6月、丸太を垣根のように立てた類例のない「丸太垣」の遺構がみつかっている。