黒部ダムの流木の有効活用を関西電力が本格化させている。今までは焼却処分をしていたが、社員の発案により、今月から農家で使用する堆肥、チップ、おが粉などに加工して販売をしている。黒部ダムは、世紀の難工事の末、1963年に完成し、高さ186メートルを誇る。ここに年間約500トンの流木が集まる。発案者である岩崎氏が関電のベンチャー会社である「かんでんエルファーム」の社長となり、農家の土壌改良材となる堆肥やチップ、畜産用敷材に利用するおが粉などに加工し、土に返すことで資源の地域循環を実現している。20年度の売上高は2億5千万円となっている。