林業の衰退によって、林業専門の高校や生徒数も減少し、林業教育に影響を与えている。しかし一方では、自然や環境への関心が高まり、森の持つレクリーエション機能が見直されている。鳥取県立智頭農林高校では、森林ガイドやキャンプ実践方法など野外活動の指導者に必要な能力養成するため、2000年から「アウトドア」科目取り入れている。また、天竜林業高校では、木材加工から販売までの流れを確立する研究などが評価され2007年度に国の支援制度「目指せスペシャリスト」にも指定された。同校の大石教頭は、「大きく言えば地球環境を守る人材つくりです。まずは森林や木に親しむ楽しさを教育の場から広めたい」とし意欲を示す。